2020年何の映画を好んだかそしてリニューアル

MovieBoo10周年でリニューアルしたのでそのごあいさつだけ。
2020年何の映画を好んだかそしてリニューアル

リニューアルしたら10周年でした

10周年だからリニューアルしたわけではないのですが後から気づいたので。

自社サイトを作り直すための練習用として作ったこのMovieBooという映画感想ブログですが、何と知らぬ間に10年も経っておりました。10年間も何をしてたんだわしは。そして政府は25年間何をやってきたのだ。まあそれは悪の限りを尽くしてきただけなのでいいとして、10周年というわりには途中ほとんど更新していないのでして、あんまり意味ないんですけど、まだちょっとやる気もあるというMovieBoo映画感想です。

リニューアルしたというわりにはほとんど見た目が変わっていませんが、今のところ洒落でトップページだけ今風のぺらぺらサイト風にしました。飽きれば元に戻すかも。

新しくなった記事一覧の絞り込みの仕組みがわりとイケてます(主に書き手にとって便利)。あとはスマホ向けのレイアウトを調整したとか、データベースもろともすべてを変更したとか、表から見えないところで激動のチェンジを遂げました。まあその、これは作り手だけが感無量の血と汗のリニューアルです。

2020年は何だったのか

2020年はコロナというかコロナに対する無策というかコロナにかこつけたショックドクトリンというか、とにかく災害や大事故が起きる度にそれを逆転利用していい思いをして肥え太るばかりの支配者層とは真逆に、こちら庶民は息も絶え絶え、中には息を止めた人もたくさんいて、そういう世界で映画がいったいどういう存在でいられるのかということを少し感じ取れた1年でもありました。

つまり世が酷すぎるため大好きな筈の世にも酷い映画をなかなか見る気になれないという、そういうことを経験しました。気持ちが安らぐちびっ子やほのぼのコメディや人間性を感じさせる穏やかなお話など、そういうのを好みました。連続原発事故が発生したときでさえもこのような現象は起きませんでしたが、これはコロナどうのこうという目先の事象のためじゃなく、長年の腐敗の蓄積ですね。蓄積しすぎて疲弊した果てのやや深刻な状態なのだなと自覚します。

何度か同じ話を書きましたが、酷い映画、辛い映画、社会告発系、批判系、そういった傾向の映画は近年ミニシアター系とも呼ばれており、そしてミニシアターに出向くのは今や小金持ちの年寄りだけとなっております。己の暮らしに余裕がある人だけがその余裕を文化に向けることができるのでありまして、そして敢えて辛い話を好んだり映画マゾになったり哲学に埋没したりします。

しかし今や若手の多くにはそんな余裕ありません。映画マゾや哲学など暇を持て余したプチブルの暇つぶしにすぎません。映画「裁き」で人権派弁護士が弱者救済と同じレベルで顔に水蒸気をあてるのと同じことだし、プチブル階級の崩壊を描くハネケの映画を喜ぶのはプチブル階級の暇人のみです。そしてかつて自分も含めて大勢いたプチブル・・・別の言い方をすれば先進国に片足つっこんだ感じの「やや文明人」は日本から絶滅しようとしています。貧困は知性を奪い判断能力を消し去り文化を殺します。もうみんな「がんばれリアム」のお父ちゃんになってきており、自分を痛めつける犯人を慕う病理に罹って酷い有様です。

あれま。リニューアルのおめでたい話を書こうと思ってたのにまたこんなになってしまいました。じゃあ良かったことを一つ書きましょう。2020年は「サタンタンゴ」が発売されました。これは朗報。たばこも吸えない劇場で8時間は無理ですから発売を待っていました。「サタンタンゴ」のためだけにBlu-rayディスクドライブも買いました。準備万端のはずだったのに、まだ届いたまま開封もせず観てもいませんが? そしてもたもたしている隙に尊敬する友人が「マルホランドドライブ」の4kリマスターを手に入れて4kナオミ・ワッツを堪能しているという羨ましい限りの年の瀬です。

今年もめちゃいい映画をたくさん観ましたが面白さを伝えられなくて残念です。余裕が出てくれば感想文をランダムに書きます。

 

 

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