画面がこう、ブラジルっぽいつうか、ぎらぎらで、そんでもって暑苦しくって、重苦しくって、しかもね、長年に渡って敵対している二つの家族はわりかし本気で闘争するわけです。血で血を争うです。つらいですね。青年もつらいですよね。見ていても苦しいです。
ぐるぐる回すサトウキビの圧搾機。あぁつらい。
暴力には報復が付きものです。報復をわかっていながら好きでもない暴力を行うって辛くないですか。ねえ。
南米にはラテン文学という素晴らしい文化があります。マジックリアリズムの技法はここで生まれて育ちました。本作にも色んなシンボルとメタファーと共に、控えめなマジックリアリズム風情を感じるところがあります。そういうところがこの映画をちょっと小粋に見せたりするんですね。でも基本的に青春映画のように見えます。
2006.09.07