ロードオブザリングその1。スペシャルエクステンデッドエディション、特製DVDの長いバージョン観ました。
ホビットの村が大変いい感じです。彼らはビールを飲み、タバコを吸います。
煙草の煙はゆとりと平和の象徴、自然に親しみ、恵みに感謝する文化的儀式です。最近の映画には煙草のシーンがほとんどないそうですがここでは皆さんたっぷりと煙をお吸いになります。何て幸せそうなのでしょう。
美しい景色も堪能できます。怖い追っ手もいます。あっち行ったりこっち行ったりもします。登場人物もガンガン登場します。
ストーリーの凝縮具合は全3作品中ダントツではないでしょうか。劇場公開版で急ぎすぎた展開を取り戻すためにも、この長いバージョンをぜひ観るべきでしょう。
2006.01.21
いやそれにしても「ロード・オブ・ザ・リング」は面白かったですよねえ。
劇場でやっているときは「映画のくせに続き物とはなにごとか」と、中身も知らずに憤っておりまして、実は観たいくせに我慢して観なかったのであります。
「どうせ子供だましに決まっているからテレビかビデオで十分」と、うそぶいていたわけですが、結局我慢できずにテレビ画面でこっそり観ることにしたのでありますね。そしたらね、もう、これが面白いのなんの。凄いのなんの。テレビの前でひっくり返って「おもしろーい」と、のたうちまわります。
で、ですね。普通の映画と違ってこのスペクタクルアドベンチャーファンタジー超大作はですね、とてもじゃないがテレビなんぞの画質では味わいきれない映像の迫力というのがありまして、どうしてもスクリーンで観たくなります。しかし名画座や二番館が滅び去った今、そう簡単に映画館で観る機会も得られないのでありますから、かねてよりライブ用に時々レンタルしてはついでに映画上映会をしていたプロジェクターという機械をですね、この際買っちゃおうという決断をくだしたのですね。
そんなわけで、プロジェクターを手に入れれば真っ先に観るのは「ロード・オブ・ザ・リング」の長いほうのバージョン、と決めていたわけであります。
実際には「真っ先」というわけではなかったですが、この映画の存在こそがプロジェクター購入の決め手になったという、そういう思い出話でした。
そんな思い出話などどうでもよろしいので監督のピーター・ジャクソンについてですが、この方はニュージーランド出身の方でして、デビュー作はギャグとスプラッターの「バッド・テイスト」という自主映画で、これがカンヌで上映されたんですってね。その後もホラーやスプラッタや幻想的なスリラー「乙女の祈り」など優れた作品を作ってカルト的なだけじゃない実力人としての人気も獲得、キングコングに惚れ込んでいてリメイクしたいとかいや駄目だ実績足りないもんとかそんなこんなのやりとりをハリウッドとしていた時期に「指輪物語」の構想を練っていたそうです。
「ロード・オブ・ザ・リング」の子供だましじゃないファンタジー感はホラー出身者ならではのものかもしれません。