「エクソシスト」の大ヒット直後、数々の恐怖映画が封切られた中で突出した出来映えと(当時)思っていた「ヘルハウス」を未見だという面白奥様にご覧頂くために久しぶりに観てみました。
かなり久しぶりに観るので、今見たら退屈かなあなんて思ってましたが全然そんなことなく、むしろ退屈と思うようなシーンはどれも優雅にすら思える出来。
やっぱり名作は名作でした。
この映画のオチというか謎解きの解が当時かなり衝撃的で、ある種のトラウマとなりました。オカルトのオチとして驚くべき仕掛に圧倒され、これが後のダリオ好きフリークス好きの変態性に目覚めたきっかけになったのかもしれません。
この作品が「エクソシスト」や後の「オーメン」さらに後の「サスペリア」ほど一般に古典名作化しなかったのは何故でしょう。思うに、テーマ曲ではないでしょうか。
「ヘルハウス」の音楽はオーソドックスな優雅な映画音楽らしい音楽です。これが上記三作との決定的な違いです。もし個性的で現代的(当時の)な音楽であれば 一般の評価も変わっていたかもしれません。
2010.04.07