ストリングス〜愛と絆の旅路〜

Strings
2004年に公開された人形劇ムービー。操り人形の操られた人生。
ストリングス〜愛と絆の旅路〜

突然ですが、この作品のようなシナリオとシステムとテーマが強い結びつきによって一体となっている作品が好きなのです。
人形劇であり、操り人形であることによって生じる物語があり、糸の存在を強調したシステムがあり、それらがテーマを明確に表現する手段であり目的であります。
アニメ映画では「トイ・ストーリー」という金字塔があり、これも同じく目的と手段が共通で、シナリオとシステムが非常に密接な上に良質の物語を描いてますね。

文学では設定・物語・文体・字面などが密接な作品があります。ゲームでもそういうものがあります。

「ストリングス」では、人形を操る糸が常に意識されていて、これが切れると人形も死にます。大軍勢の戦争では空が見えないほどの大量の糸が映し出されます。いいですね。

ただし難点は、それを強調するあまりそれ以外の物語性が少々犠牲になった点でしょうか。アイデアに頼りすぎているようにも感じますし、物語が少々冗長で感情的すぎる部分も気になります。

日本で公開されたバージョンは「ジャパンバージョン」とか言って、日本人の監督と脚色、演出の名が記載されています。これはどういうことでしょう?オリジナルを再編集したのでしょうか?
だとすると冗長で感情的すぎる部分は日本バージョンの特徴かもしれませんね。実態が分からないので何とも判断できませんが。

オリジナルバージョンを鑑賞したいものです。

2007.12.18

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