今回は三作目というので全く期待せずに出向いたのですが、何のその、凄まじい威力です。傑作じゃありませんか。シリーズ中最高の苦しみを味わいました。見終わった後ぐったりです。酸欠です。この辛さは映画館でないと味わえまい。
残虐非道の死のゲーム、ジグソウさんあんた並みやおまへんで。
内容は1とも2とも違ったテーマで、深みや慈悲といった要素を非常に上手く絡ませてます。映画的にもどんどん成熟していっているのがはっきり分かり、好感を持つどころか制作陣に尊敬の念すら沸いてきます。
ある主要登場人物の最後の行動が腑に落ちない点を除けば完璧と言っていい。推理部分やどんでん返しこそ弱めですが、1、2に全く引けを取らない傑作です。
映画史上希に見る痛さと苦しさの連続で気が休まる部分が全くありません。そういうのが苦手な人は観ないほうが身のためです。
2006.11.29
大変な良作シリーズがこれにて完結。しかし懲りずにまだ続編を作るそうな。寅さん化を目指しているのか。辞めといたほうが良くないか?