戦地の中間地帯、無人地帯(ノー・マンズ・ランド)の塹壕で身を潜める敵同士のにらみ合い、駆け引き、脅し、すかし、出方を読むです。
これは戦争が舞台ですが、シチュエーションサスペンスといっていいかもしれません。コミュニケーション不全がテーマかもしれません。や、もしかしたらやはり戦争の絶えがたき負の側面をえぐっているのか、茶化しているのか、うむむ、とにかく極限状態の緊張の中、全く隙なく物語は突き進みます。
予想を超えた展開に会話の妙技、あれよあれよの物語に「こんなおもろいのはじめて」と思わず呟きます。脚本の凄さをぜひご堪能。
2001年アカデミー賞外国映画賞、カンヌ国際映画祭脚本賞、ゴールデン・グローブ外国語映画賞、LA批評家協会賞外国映画賞ですって。
受賞が全てじゃありませんが、これは誰もがびっくりの快作。無条件に面白いもんなあ。すんごくお勧めです。
2006.12.13 digitalboo
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