牡蠣工場
「牡蠣工場」の公開を制作中から楽しみにしていて、せっかくだから公開されたら撮影地となるべく近い街に旅行がてら出向いてそこで観るのだと決めていたのに具合の悪い時期と重なってしまい、しばらく後の地元京都での上映まで待たねばなりませんでした。
「牡蠣工場」の公開を制作中から楽しみにしていて、せっかくだから公開されたら撮影地となるべく近い街に旅行がてら出向いてそこで観るのだと決めていたのに具合の悪い時期と重なってしまい、しばらく後の地元京都での上映まで待たねばなりませんでした。
新聞記者たちのスクープに関する実話ベースの職業ドラマ、トム・マッカーシー監督の「スポットライト」は優しい目線と職業人への尊敬が滲み出る良質なドラマ。
記憶にも新しい(かもしれない)オハイオ州クリーブランドの誘拐監禁事件を描いた映画です。感想があっちこっちに広がりまくります。
1950年代のソ連を舞台にした連続殺人のミステリースリラー。子供が犠牲になる猟奇連続殺人事件と揉み消しにかかる国家権力、元孤児で国家保安省エリートのレオ(トム・ハーディ)が事件や国家に対峙します。トム・ロブ・スミス「チャイルド44」の映画化。
ジプシーの女性詩人の伝記的映画「パプーシャの黒い瞳」は美しい映像とジプシーの史実と描写に優れた貴重な一本。
ファティ・アキンが三部作の最終章との位置づけで描くアルメニア人虐殺をベースにした旅の男の物語。5カ国に渡るロケ、フィルム撮影、7年にわたる歳月をかけて完成したという気合いの一本。
トルコの小さな村で起きるゴミ処理場を巡る問題を5年間にわたり撮影したというファティ・アキン渾身の告発ドキュメンタリー。
マノエル・ド・オリヴェイラ監督2010年の「アンジェリカの微笑み」は小さな町で死者に魅せられた青年を描く幻想的な物語。彼が取り憑かれたのは美女なのか歴史なのか。
1980年、アンダルシア地方のどこか田舎の湿地帯(マーシュランド)、ここで少女二人の失踪事件が起こり都会から左遷されてきた二人の刑事が捜査します。根強く残る独裁政権時代の傷跡と置き去りにされた街。
母親と7歳の娘が海風吹きすさぶ掘っ立て小屋で暮らします。母は厳しい表情、子は・・・ちびっ子映画の快挙を堪能できる凄いやつ。映画はずっしり辛い系です。
フランスで成功した作家が、フランスからの独立運動で紛争中のアルジェリアに帰郷、平和と共存を説き非難に晒されつつ母の元を訪ねます。作家コルムリと彼の幼少期のお話。カミュの自伝的遺作の映画化。知性と良心と苦悩の渾身の作。
小林正樹監督1962年の「切腹」観ました。
ウェス・アンダーソン節全開の「グランド・ブダペスト・ホテル」は激動を駆け抜けるホテルマンの歴史と愛と知性のミステリーで理想の人間ファンタジー。
1965年、インドネシアで起きた大規模虐殺の実行者たちを映し出すドキュメンタリー。これは脅威的。ドキュメンタリー映画として、単に映画として、歴史として、政治として、物語として、映像美として、そして人として人類必見。
何にもない荒野で無意味な強制労働をさせられている罪人たちの餓えと絶望。
米国で10年間にわたって起きていた「身体検査いたずら電話詐欺事件」を忠実に映画化。「こんなのにだまされるなんて」と一見誰もが被害者を小馬鹿にするような感想を持つかもしれないがそれこそ罠。そして「コンプライアンス 服従の心理」は映画作品としても最高の出来映え。
エミール・クストリッツァ2007年の「ウェディング・ベルを鳴らせ」はノリノリ音楽と田舎の景色とドタバタを堪能する騒々しい映画。騒々しさは一級品。でも油断は禁物。
マッテオ・ガローネ監督による「リアリティー」はいったい何がどうリアリティなんでしょうか。ナポリの下町がリアリティですか。魚屋の父ちゃんもリアリティです。なんせリアリティ。
ベント・ハーメルがお届けするハートフル群像映画。ノルウェーの小さな街に住む一風変わった何組かの人生をちょっとだけ切り取る「クリスマスのその夜に」です。
ナチス占領下のポーランド。下水道の検査員ソハは副業で空き巣狙いをやったりしている男で、ある日穴を掘って下水道に逃げようとしているユダヤ人と鉢合わせ。「金出しな。隠れ場所教えてやるから」と持ちかけます。