山椒大夫
1954年、溝口健二監督の「山椒大夫」です。森鴎外の小説を脚色して映画化、でも元はといえば説話「さんせう太夫」つまりお子さんにも馴染みの「安寿と厨子王」です。映像美の極致と言っていいでしょう。
1954年、溝口健二監督の「山椒大夫」です。森鴎外の小説を脚色して映画化、でも元はといえば説話「さんせう太夫」つまりお子さんにも馴染みの「安寿と厨子王」です。映像美の極致と言っていいでしょう。
映画館の設置も禁止されているサウジアラビア初の女性映画監督による長編映画ということで話題だった「少女は自転車にのって」は、自転車が欲しい少女ワジダのちょっとした物語。
移民が多く暮らす港町の港湾労働者として長年働いてきた61歳スリマーヌは、労働時間を半分に減らすか解雇と宣告されてしまいます。アラブ移民の家族の物語。これはすごい。これは凄いです。
ホテルで働くソニアと元刑事で警備員のグイドが出会い系パーティで知り合って仲良くなりまして、浮き浮き気分でグイドが警備を担当している邸宅に入り込んでいちゃついておりますと、そこに現れ出でたる押し込み強盗団の面々。夢のデートが一瞬で悪夢へと。愛とまぼろしのサイコ系ホラー系マカロニミステリースリラー。
すさまじい威力。面白すぎてたいへんなことになります。ホラーにコメディにスプラッター。政治的社会派シリアスDVドラマから森のファンタジーに娯楽大活劇まで。狂乱の大傑作。
聖地ルルドの巡礼ツアーに参加したマヒの女性とその周辺。ルルドを描き、巡礼ツアーを描き、人々を描ききる、オーストリア女流監督ジェシカ・ハウスナー2009年会心の一撃。これは凄いの一言。
多額の賞金をかけた金持ちどものアングラ・ギャンブル、それはもちろんロシアン・ルーレット。
ハンブルクの大衆レストラン「ソウル・キッチン」を中心に展開するあれよあれよの賑わい。
ナチ占領下の北フランスが舞台。二児の母で戦地の夫を持つマリーが行った仕事と顛末。
シチリア州バーリアを舞台に時代を駆け抜ける男の半生。時代、人生、家族、社会、故郷。ジュゼッペ・トルナトーレが渾身の思いで綴る一大走馬燈物語。「シチリア!シチリア!」2009年。
ファッションデザイン界の大物トム・フォードが初監督したのは愛を失った男の失意と再生の物語。
1950年のイギリス。主婦ヴェラ・ドレイクはやさしくて勤勉で献身的。家政婦として働き、年寄りの面倒を見、困った人がいれば助けます。
医師の夫を持ちパリで幸せに暮らす若妻セヴリーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)の禁断の妄想。幻想と現実。
ひょんな事から元CIAが執筆中の原稿を手に入れたフィットネスクラブで働くおちゃらけた面々。ストーリーテリングを味わい尽くせるコーエン節全開の快作。
「レスラー」2008年。かつての人気プロレスラー、ランディの孤独な後半生。ダーレン・アロノフスキーとミッキー・ロークの勝利。これは素晴らしい。
「羅生門」は1950年の作品だったんですって。すご。
母親の死を受け入れられない4歳の少女ポネットと彼女を取り巻く子供の世界。ちびっ子映画の最右翼。ちびっ子の世界は狂った世界。
全身不随で寝たきり生活のラモン(ハビエル・バルデム)の饒舌と尊厳死。
1954年に実際に起きた事件を題材にした二人の女子高校生の友情と愛と不安と幻想。
デヴィッド・リンチ渾身の長編。幻想的分裂病的カオスにして複合パズル。緊張と恐怖、不安と悲哀で綴る実験的映画の大傑作。