エリザのために
世界で最も油断できない監督の一人、クリスティアン・ムンジウ監督の2016年「エリザのために」がいよいよ公開されました。絶対的価値観の相違に目眩を起こすゼネレーション地獄。
世界で最も油断できない監督の一人、クリスティアン・ムンジウ監督の2016年「エリザのために」がいよいよ公開されました。絶対的価値観の相違に目眩を起こすゼネレーション地獄。
鏡の呪いと対決する姉と弟を描いたホラー映画「オキュラス/怨霊鏡」は役者と脚本と演出と編集が極上に混ざりあった映画史上に残っていい傑作。
裕福で幸せそうなプッチオ家のお話、アルゼンチン映画「エル・クラン」の緊張感と可笑しさと恐怖と衝撃は一体全体何事か。
シングルマザーのバージニア(ジェニファー・コネリー)は息子と二人暮らしで奇行が目立つ変わった女性です。閉鎖的な海辺の街で暮らす母親と息子のアンチ・ホームドラマ
麻薬絡みのちょっと不良的事情を抱えた家族を中心とするお話です。貧困なる土地から動き出せない弱者のもがく姿を描くソリッド・シチュエーション・クライム・ハード・ホームドラマ。ケイト・ブランシェット、ヒューゴ・ウィーヴィング、サム・ニールの共演。
ヨーロッパ中で多く起こっていると言われている犯罪、押し込み強盗を真っ向勝負で描いたスーパーナチュラルクライム最悪系映画。越してきたばかりの裕福なご家庭に強盗がやってきます。これは来ます。これはかなりぐーっと来ます。覚悟しいや。
子供たちを家の敷地内に閉じ込めて世間から隔離し、両親の操作で独裁的偽常識を植え付け育て上げている家族のドラマ。怖くてギリギリ、面白くて異常、文芸的興奮に満ちた野心作にして21世紀の怪作。こういうもの凄い作品に時々出会えるから映画はやめられない。
鬱の会社社長がビーバーのぬいぐるみを腹話術のように使って活発になります。頓珍漢な邦題をつけられたコミカルで妙なこの映画はジョディ・フォスター監督の「ザ・ビーバー」
父親が知人女性との情事の最中に急死する様子をじっと見つめる三姉妹の次女アナ。彼女に芽生える哀しいばかりの悪意を描きます。
「ミツバチのささやき」のアナ・トレントを大々的にフューチャーしたカルロス・サウラ1976年の名作。
大災害による終末の恐怖に囚われた男の物語。悪夢は災害の予知なのか、精神疾患なのか。家族のためにシェルターを整備します。
完璧な脚本、見事な演技、圧倒的な完成度。大絶賛。こんなの知らなんだ。なんだこれは。
家庭に入り込む逆恨み系女性のサスペンス劇場。
「ある愛の風景」「アフター・ウェディング」のスサンネ・ビアがお送りするホームドラマと途上国の融合シリーズ。「復讐」をテーマに、ちびっ子のいる二組の家族の物語を描きます。
テレンス・マリック監督が放つ久々の作品はノスタルジック父と子マクロミクロコスモス信仰道徳生と死家族人生鬱々きらきら映像叙事詩。第64回カンヌ国際映画祭でパルムドール受賞。
第二次大戦直前のイタリア、ボローニャに暮らす高校教師ミケーレは、不釣り合いなほど美人の妻と消極的な娘ジョヴァンナの三人暮らし。アパートのお隣さんは昔からの親友で警官のセルジュ一家。
へえ。ほのぼのしたイタリアのホームドラマかなー、なんて思ってるとこれが大間違い。
時は1970年代後半。大手傘メーカーの社長夫人が「Potiche(飾り壺)」ではない人生を歩み出すお話。70年代テイストたっぷりのコミカル人情仕事ドラマ。カトリーヌ・ドヌーヴ始めスター共演による程よく力の抜けた逸品。フランソワ・オゾン天才。「しあわせの雨傘」
エドワード・ヤン監督がお送りする家族の諸事情 。ある中産階級一家のそれぞれの物語。
1950年のイギリス。主婦ヴェラ・ドレイクはやさしくて勤勉で献身的。家政婦として働き、年寄りの面倒を見、困った人がいれば助けます。
インドの慈善活動に支援を申し出た資産家の奥様は20年前に別れた恋人。
スサンネ・ビアの超ホームドラマ。
軍人の父親を持つ少年が見知らぬ土地で出会うフェンス越しのパジャマを着た少年。
監督、脚本、製作、主演と全てをこなしたマリナ・ドゥ・ヴァンがお届けする年頃女性の心の襞。どろどろのぐちょぐちょ。苦悩、欲望、緊張、孤独、不安、狂気・・・。求めるものは救済か破滅か自己同一性の確保か。「イン・マイ・スキン」は油断できない映画。