さよなら子供たち

1944年。カトリック寄宿学校へ疎開してきている子供たちの物語。頭が良くて生意気でちょっとやさしいジュリアン・タンカンと新入りで謎めいたジャン・ボネとの反発と友情。ルイ・マルの自伝的映画。名作。

解体病棟 ファイナル・デッドオペレーション

原題「Autopsy」は「検死」の意味で、そのものズバリ、発作的病院残虐物語。若者たちが訪れた病院は恐怖のホスピタル。上映会での邦題は「解体病棟」

コックと泥棒、その妻と愛人

高級フレンチレストランに集う泥棒とその妻、学者やコックやチンピラや俗物たち、ゴージャスな料理と衣装に包まれたアーティスティックな画面に、どろどろぐちゃぐちゃの人間関係が渦巻く。欲望と快楽。

ヒットマンズ・レクイエム

「ヒットマンズ・レクイエム」はベルギーのブルージュを舞台に描く殺し屋たちの物語。風情がありシニカルでおかしく、哀愁漂い言葉を弄ぶ高度な言語感覚に裏打ちされた程よく力まないハイセンス優良作品。

マンデラの名もなき看守

アパルトヘイト体制の下、終身刑を受けていたネルソン・マンデラの監視する任務に就くことになった南アフリカ政府の刑務官ジェイムズ・グレゴリーの記録。

イン・マイ・スキン

監督、脚本、製作、主演と全てをこなしたマリナ・ドゥ・ヴァンがお届けする年頃女性の心の襞。どろどろのぐちょぐちょ。苦悩、欲望、緊張、孤独、不安、狂気・・・。求めるものは救済か破滅か自己同一性の確保か。「イン・マイ・スキン」は油断できない映画。

ブラインドネス

ある日突然失明する謎の病気があっという間に世界中に蔓延。発症者は強制的に隔離施設に放り込まれます。しかし実は医師の妻だけは失明しておらず、発症したフリをして夫に付き添い一緒に収容されてるんですねこれが。
ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの「白い闇」をフェルナンド・メイレレスが映画化。

エンター・ザ・ボイド

ギャスパー・ノエが「アレックス」以来7年ぶりに完成させたのは「アレックス」の発展型とも言える究極のラリリ映画にして究極のリアルタイム一人称視点ムービーにして極限の愛の映画。