タイム・オブ・ザ・ウルフ
ミヒャエル・ハネケ監督2003年の「タイム・オブ・ザ・ウルフ」はオールスター共演でお届けする絶望世界の人々。
ミヒャエル・ハネケ監督2003年の「タイム・オブ・ザ・ウルフ」はオールスター共演でお届けする絶望世界の人々。
ファティ・アキン監督2000年の青春ラブコメロードムービー「太陽に恋して」の捨てがたい魅力はいったい何事でしょうか。
宇宙空間での船外活動中に事故発生、二人の生き残りが宇宙に放り出されます。リアリティ溢れる宇宙の本気サバイバル。アルフォンソ・キュアロンの天才的演出が映画史を塗り替えます。「ゼロ・グラビティ」は最早事件です。
こだわり派監督ウェス・アンダーソン2012年の新作は、どこかの島を舞台に少年少女の一夏の恋と冒険を描いた一見気軽なコミカルアドベンチャー。ただしその中身は鼓動爆発寸前の見事な一級品。面白く懐かしく美しく、蕩けるような映画的興奮の坩堝に呑み込まれる予想を超えた名作。これは最高の逸品です。
カリブの赤い島ラテンの楽園キューバ発のゾンビコメディ。ハバナで勃発する感染爆発の暴動。失業中のフアンは仲間と共にゾンビ殺しを請け負う事業を開始します。
ベルナルド・ベルトルッチ1970年の「暗殺の森」は、ファシズムへ傾倒する精神的軟弱男の物語で精神分析的ファシスト研究であり、30年代イタリアとフランスの世相と風俗の映画であり、伝統様式から現代的な様々な技法を堪能できる芸術技法のカタログであり、超カッコ良くて痺れる映像満載の究極映画
孤児院で育った女性ふたり。ひとりは修道院に、もうひとりはドイツで過ごしていました。ドイツにいた彼女が修道院にやってきます。「いっしょにドイツ行こ」「あたしはここの暮らしがいいの」
ヨーロッパ中で多く起こっていると言われている犯罪、押し込み強盗を真っ向勝負で描いたスーパーナチュラルクライム最悪系映画。越してきたばかりの裕福なご家庭に強盗がやってきます。これは来ます。これはかなりぐーっと来ます。覚悟しいや。
名匠フェルナンド・メイレレス監督作品なのに日本で未公開で全然知らなかった「360」は1920年の戯曲「輪舞」の映画化で各地の男女による会話劇からなる群像劇。
ヴェルナー・ヘルツォーク作品、最近HDリマスターで再発されたりして盛り上がっております。こちらは1972年の「アギーレ/神の怒り」です。伝説の地を求めてアマゾン奥地に向かう分遣隊、彼らが向かうところはどこなのか。
ソーシャルワーカーのマーガレット・ハンフリーズがひょんなことから組織的に行われていた児童移民を知ることになり、調査を開始します。イギリスとオーストラリアに絡む政治的暗部についての実話ベースの作品。
不況の波が押し寄せるマルセイユ。人員整理の首切りがくじによって行われています。不況の港町を舞台に、ある中年夫婦に起きた事件とその顛末。
アッバス・キアロスタミ監督が日本を舞台に、日本人キャストとスタッフによって作り上げた作品。劇中に流れる「ライク・サムワン・イン・ラブ」をタイトルに、引退した大学教授と風俗嬢とその恋人たちの切り取られたある日を描きます。
さよならの置きムービーを残して消えた恋人。男は泣き崩れ、その後バーのウエイトレスと新たに出会います。家では奇怪現象がちらほらと。
マドリードの一室で目を覚ますフリオ。ここはどこ。見回すと美女フリアがキッチンに立っている。はて。この美女と一夜を過ごしたようだ。ぎこちなく自己紹介して名前の類似に照れ笑いのフリオとフリア。さてそんなふたりが窓から外を見上げると巨大宇宙船が。
不動産屋のセールスをしているおばちゃんが、ひょんなことから物件の一室で凄いものを手に入れ、それを巡ってアパートの住人との攻防が始まります。ブラックでコミカル、2000年「La Comunidat」(コミュニティ)というタイトルの傑作。
かつて西部劇全盛時代にコストの安いスペインで撮影していたそうで、そのロケ地の撮影セットを残した「マカロニ・ウエスタン村」は今ではブームも去り寂れた観光地となっております。このウエスタン村の元スタントマン、フリアンとその仲間たち、そして尋ねてくる孫カルロスとの交流を描きます。哀愁ただよういい話に見えて、その実けっこうぶっ飛びの超個性派捻くれ映画。かなりいい!
オーストラリアで1999年に発覚し世間を賑わせた殺人事件についての実話ベースの物語。リアリズムの技法で徹底的に描く貧困と正義と暴力。ずっしり重苦しく、胃がごろごろ言うような不快感と絶望を感じて気分が落ち込むこと請け合い。
クエンティン・タランティーノの西部劇。奴隷問題をテーマに映画を作りたかったそうですが、もちろん真面目に社会問題を扱うわけがなく、黒人賞金稼ぎのずびずば映画です。超面白いとしか言いようがないしわーわー言って楽しむ以外に術がない天下の娯楽超大作。
病に倒れた妻と介護する夫。ミヒャエル・ハネケ2012年の最新作は老夫婦の愛と介護の息詰まる映画。