ハイ・ライフ
クレール・ドニ監督の2018年新作「ハイ・ライフ」は詩的で抽象的な文芸調SF。やや覚悟が必要ですがキャスティングにも惹かれます。
クレール・ドニ監督の2018年新作「ハイ・ライフ」は詩的で抽象的な文芸調SF。やや覚悟が必要ですがキャスティングにも惹かれます。
つい最近公開していた「ブラ!ブラ!ブラ!」を見逃してしまい悔し泣きにむせぶ筆者はその哀しみを癒やすためにファイト・ヘルマー監督の長編映画デビュー作「ツバル」を入手してこれを初めて観ます。
老人がある目的を持って老人ホームを脱出、旅に出ます。老人のほのぼのロードムービーでしょうか。違います。
南仏の牧場経営者ミュリエル(カトリーヌ・ドヌーヴ)の元に、久しぶりに孫息子が訊ねてきます。
「戦場でワルツを」のアリ・フォルマン監督が「惑星ソラリス」の原作でも名高いスタニスワフ・レムの原作を映画化。実写とアニメで描く幻想SF。
1945年敗戦直後のベルリンに収容所から生還した歌手ネリーはピアニストの夫を探しますが、再会した夫は死んだ筈の妻とは気づかない。「東ベルリンから来た女」のスタッフ、キャストによる2014年の映画「あの日のように抱きしめて」は惚れ惚れする映像表現に酔い愛と戦争の不憫に悶絶する傑作にしてニーナ・ホスの姿が焼き付く壮絶な一本。
殺人事件に関与すると疑われているハッキング犯罪グループの一員ベンヤミンが警察に出頭し自白を始めます。徐々に明らかになる事件の全容。翻弄系トリッキー系どんでん返し系若年層向け系ゲーム系クライムサスペンス「ピエロがお前を嘲笑う」で心地よく騙されてね。
ファティ・アキンが三部作の最終章との位置づけで描くアルメニア人虐殺をベースにした旅の男の物語。5カ国に渡るロケ、フィルム撮影、7年にわたる歳月をかけて完成したという気合いの一本。
トルコの小さな村で起きるゴミ処理場を巡る問題を5年間にわたり撮影したというファティ・アキン渾身の告発ドキュメンタリー。
第二次大戦末期、クセのある祖母の家に預けられた双子の兄弟のお話。アゴタ・クリストフ「悪童日記」の映画化。
母親と7歳の娘が海風吹きすさぶ掘っ立て小屋で暮らします。母は厳しい表情、子は・・・ちびっ子映画の快挙を堪能できる凄いやつ。映画はずっしり辛い系です。
映画館の設置も禁止されているサウジアラビア初の女性映画監督による長編映画ということで話題だった「少女は自転車にのって」は、自転車が欲しい少女ワジダのちょっとした物語。
ウェス・アンダーソン節全開の「グランド・ブダペスト・ホテル」は激動を駆け抜けるホテルマンの歴史と愛と知性のミステリーで理想の人間ファンタジー。
2013年の夏に日本で公開していたミゲル・ゴメス監督作品「熱波」はロマンと郷愁が詰まった愛のドラマで痛みがわかる大人の映画。
東西文化の合流地点イスタンブールにノイバイテンのアレキサンダー・ハッケが赴き、様々な音楽家を訪ねて文化と音楽を探るドキュメンタリー。ファティ・アキン2005年の作品。
ミヒャエル・ハネケ監督2003年の「タイム・オブ・ザ・ウルフ」はオールスター共演でお届けする絶望世界の人々。
ファティ・アキン監督2000年の青春ラブコメロードムービー「太陽に恋して」の捨てがたい魅力はいったい何事でしょうか。
ベント・ハーメルがお届けするハートフル群像映画。ノルウェーの小さな街に住む一風変わった何組かの人生をちょっとだけ切り取る「クリスマスのその夜に」です。
ホロコーストと精神病院で綴る道化師アダム・シュタインの狂乱の半生涯。
DV夫から逃れてアパートに越してきた母親。ベビーという年でもない我が子のためにベイビーコールを買ったりするほど心配性です。サイコサスペンス、ホラーオカルト、ドメスティック、母と子、精神の奥底、テーマ過多の複合的スリラーに挑みつつ極めて繊細なディテールに満ちた傑作。