寝ずの番とは、通夜の歳に故人の傍らで一晩中起きていること。故人の思い出などを語り飲み明かします。
この映画は、上方落語の師匠がご臨終、寝ずの番にて生前の面白話や猥談に花を咲かせるというお話です。
飛び出る逸話は気でも狂ってるのかと言わんばかりのハチャメチャぶり。「テレビでは真似できない映画らしい映画を撮る」とのマキノ監督の言葉通り、どう考えてもお茶の間には流せない危なっかしい話や下ネタのオンパレードです。
洒落と粋の大人の世界。
マキノ雅彦こと津川雅彦は、人としては全く共感することのない別世界の愚人ですが、そういうのを無視して、俳優として、監督として、あるいは総括的に職業人としては、尊敬できる部分がたくさんあります。
2008.10.29
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