これは面白いです。ちゃんと描かれた人物のキャラクター造形もいい。主要登場人物が魅力に溢れています。
そしてアメリカ文学的にスピーディに入れ子のように複雑に生き物のように物語りが進行します。
一つの嘘が次の嘘を呼び、その嘘が事件を呼び、シンプルな計画が思わぬ方向へどんどん雪崩れていきます。 ストーリーテリングの妙技と登場人物の得も言われぬ個性、どきどきイライラそわそわ。
これは大当たりの傑作サスペンスですよ。サム・ライミの才能がとことん発揮されています。
で、この映画、テイストがまるでコーエン兄弟の映画のようです。この映画を思い出すとき、ついコーエン兄弟作品だったような気がしてしまうのですがサム・ライミなんですよね。製作時期や彼らの交友を考えると似ていても不思議じゃないですがサム・ライミ作品としては少々異質と言っていいかもしれませんがどうだかわかりません。
そんなことはともかく、何にしろ相当なお勧め映画。めたくそおもろいです。何年経っても色褪せない。
2008.04.29
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