これは強烈な作品です。残酷にして残虐、差別的で無差別、恐怖と痛み、そして痛快と喝采。
前半、アメリカ人の馬鹿学生たちの姿をしつこく描きます。下らない話をだらだらと続ける様はさすがタランティーノ一味。イーライ・ロスのデビュー作「キャビン・フィーバー」でも見せた “すっとぼけた” センスに磨きがかかっています。
馬鹿学生がスロバキアに到着してしばらくはエロティックサービス満点でここでも期待を裏切りません。そして直後、恐怖が支配します。地獄の猟奇殺人が展開され、残虐描写に慣れていない人は卒倒ものかもしれません。
スロバキア政府が怒るんじゃないかと思えるほどの差別的オリエンタリズムを内包して展開する物語の収束は、痛快極まりない極上の出来映えとなっており、ただの汚らしい映画とは一線を画すものとなっています。はいな。スロバキアの子供たち最高。
2008.01.16
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