関わりがありそうななさそうな色んな人々が登場する群像劇で、次々に語られる各人の物語はそれなりに見応えがあります。一部ではカルト的な作品とか言われているようですが、特に変な映画ということもなく、アメリカ文学的群像ドラマって感じです。
だから評価であるとか評判であるとかカルトだとか、そういう余計な雑音を知らずに観たほうがこの映画を素直に楽しめます。物語そのものに感情移入するアメリカ文学的物語性をたっぷり堪能しましょう。
ポール・トーマス・アンダーソンは、毎度毎度その作品は話題を振りまいたり高評価を受けたりと、かなりの才能をお持ちの監督さんですね。私は今のところ「マグノリア」と「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」しか観ておりませんので監督について語るなどという偉そうなことはできませんが、この二作のこってり感は映画鑑賞満足度高いです。ただ、「マグノリア」より「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のほうが断然好きですけど。
カンヌある視点賞の「ハードエイド」ポルノ業界の話「ブギーナイツ」大ヒット「パンチドランク・ラブ」と、何故観てないんだろう、っていう他の作品が気になりますんで「マグノリア」についてはこんなところで。
2008.10.13