砂と霧の家

HOUSE OF SAND AND FOG
ジェニファー・コネリーを観るためだけに鑑賞したら良作で驚いた。
砂と霧の家

私はアホですから、この映画を「家を取り合うドタバタ喜劇」だと思い込んで見始めてしまいました。なんでそんな風に思ってたんだろう。
喜劇と違いますよ。シリアスなドラマです。辛くて悲しい、せつなくて深みのある物語です。
勘違いしたまま観たものですから、冒頭からジェニファー・コネリーの綺麗な足に目が行って仕方がないし、何やらドタバタ劇が始まりそうな予感で、不安よりも寧ろニタニタと馬鹿面下げて観ていたのですけど、さすがに重要登場人物である大佐の立派なご家族が描かれ始めた辺り、阿呆のアメリカ人の若造が皆さんを引っかき回し始めた頃にはさすがのアホの私にも物語がどういうものか分かりはじめて、先ほどまでのジェニファーの脚に見とれていたことを反省し、背筋を伸ばして続きを鑑賞いたした次第であります。

・・とにかくベン・キングスレー演じる大佐の一家、奥様と息子さんは最高でした。こうやってレビューしていてもつい敬語で語りかけたくなる、知的でインテリで誇り高く思いやりがある素晴らしい人間として皆さんこの映画に登場されております。
ジェニファーの脚もいいですが、この一家を観るだけでもこの映画に価値があります。

ベン・キングスレー、アカデミー賞にノミネートされていたのに受賞しなかったとか。これは受賞間違いなしの名演技でしょう?アカデミーの会員の目は節穴かっ・・・・と思っていたら、この年、受賞したのはショーンペンさんでした。
ショーンペンさんでは仕方ないか。。。

first appearance 2006.08.23

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