ジュリアン(グザヴィエ・ルグラン)

2017年のグザヴィエ・ルグラン監督作品「ジュリアン」です。離婚夫婦の親権についての映画、DVの香りもします。DV即ちドメスティック、かつバイオレンス。

バジュランギおじさんと、小さな迷子

インドで迷子になったパキスタンのちびっ子に出会って面倒を見る羽目になった純粋男がその子を親の元へ届けようとする映画「バジュランギおじさんと、小さな迷子」の感想文をなぜ今書くか。もちろん、この映画がインドとパキスタンに関するハートフル映画だからです。

シークレット・オブ・モンスター

独裁者の幼年期を描くという映画「シークレット・オブ・モンスター」はブラディ・コーベット監督気合の一本です。最初興味ありませんでしたが興味が出てきたので観ました。この映画の感想、それはもういろいろ複雑です。

神様メール

ジャコ・ヴァン・ドルマルの新作映画「神様メール」は神様の娘が6人の使徒を探し出し新たな新約聖書を作ろうとする物語。ちびっ子ファンタジックコメディで垢抜けたジャコの素敵な一品。

MAMA

精神状態の悪い父親が幼い姉妹を雪深い山小屋へ連れて行って放置、その後の娘たちがどう育ったか。新人アンディ・ムスキエティの短編をギレルモ・デル・トロが気に入り、製作総指揮で長編映画化したホラーファンタジー。

グッドナイト・マミー

郊外の大きな家に暮らす母親と双子の息子。母親は手術後のようで包帯ぐるぐる巻き、双子は外でよく遊び、家では厳しくしつけられておりまして・・・。包帯ママと双子たちのソリッド・シチュエーション・ニュータイプ・アート系・家庭内ホラー・スリラー。とことん恐ろしいです。

マジカル・ガール

新鋭カルロス・ベルムトの映画「マジカル・ガール」はオタク世代のニュータイプ・ノワールにして哀れを誘う踏み外し系人間模様にして新たなスパニッシュムービーの一つの境地。

プライズ ~秘密と嘘がくれたもの

母親と7歳の娘が海風吹きすさぶ掘っ立て小屋で暮らします。母は厳しい表情、子は・・・ちびっ子映画の快挙を堪能できる凄いやつ。映画はずっしり辛い系です。

ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~

巨大な堤防によって隔絶された南部のバスタブ島に暮らす少女の物語。「ハッシュパピー」は若手監督が良作を引っさげて業界を驚かせた貧困とファンタジーのちびっ子映画。

少女は自転車にのって

映画館の設置も禁止されているサウジアラビア初の女性映画監督による長編映画ということで話題だった「少女は自転車にのって」は、自転車が欲しい少女ワジダのちょっとした物語。

いとしきエブリデイ

服役中の男を待つ妻と4人の子供たちの日常。実際の4兄妹をキャストに、5年間の日々を5年かけて撮影したという、半ばドキュメンタリーのように子供たちの成長を眺めるための映画。

明日の空の向こうに

ポーランドとの国境付近のロシアのどこかです。駅に棲むストリートチルドレンの三人組、ヴァーシャとペチャの兄弟とリャパが決意を持って旅に出ます。いや、弟ペチャはまだ小さいので決意なんかわかりません。でもとにかく旅をします。ちびっ子たちの冒険と顛末、ちびっ子を観るためのちびっ子映画一直線。

柳と風

アッバス・キアロスタミ脚本による少年映画。風吹きすさぶイランの田舎で少年が奮闘します。これほどのドキドキがあろうか、これほどのハラハラがあろうか。「柳と風」は身悶え必至のソリッドシチュエーションおつかいサスペンス。