Peace
「選挙」「精神」の想田和弘による「観察映画」。弱者と猫と老人と煙草。生きる事実。多くの観客がこの映画を観て優しい気持ちに満たされるでしょう。同時に、その中に社会の歪さを感じ取り、平和な社会とは何か、正気の社会とはどういうものか、共に生きるとはどういうことかといった複合的な感情も揺さぶられるはずです。
「選挙」「精神」の想田和弘による「観察映画」。弱者と猫と老人と煙草。生きる事実。多くの観客がこの映画を観て優しい気持ちに満たされるでしょう。同時に、その中に社会の歪さを感じ取り、平和な社会とは何か、正気の社会とはどういうものか、共に生きるとはどういうことかといった複合的な感情も揺さぶられるはずです。
時は1970年代後半。大手傘メーカーの社長夫人が「Potiche(飾り壺)」ではない人生を歩み出すお話。70年代テイストたっぷりのコミカル人情仕事ドラマ。カトリーヌ・ドヌーヴ始めスター共演による程よく力の抜けた逸品。フランソワ・オゾン天才。「しあわせの雨傘」
オランダ絵画の美しい空気感、あれこそオランダの光。今は失われたのか、そもそもオランダの光とはなんぞや。オランダを代表する映像作家ピーター=リム・デ・クローンが追求するアート・ドキュメンタリー。
シチリア州バーリアを舞台に時代を駆け抜ける男の半生。時代、人生、家族、社会、故郷。ジュゼッペ・トルナトーレが渾身の思いで綴る一大走馬燈物語。「シチリア!シチリア!」2009年。
名画を再現する映画「パッション」を撮る面々。ジャン=リュック・ゴダール1982年の傑作。
1950年のイギリス。主婦ヴェラ・ドレイクはやさしくて勤勉で献身的。家政婦として働き、年寄りの面倒を見、困った人がいれば助けます。
ルイス・ブニュエルが「アンダルシアの犬」の次に監督した二作目。若干のストーリー性もある1930年の前衛的映画。
高級フレンチレストランに集う泥棒とその妻、学者やコックやチンピラや俗物たち、ゴージャスな料理と衣装に包まれたアーティスティックな画面に、どろどろぐちゃぐちゃの人間関係が渦巻く。欲望と快楽。
港の鉄道監視所で夜勤をする男マロワン(ミロスラヴ・クロボット)がある夜目撃する一つの事件。海に落ちた鞄をこそこそと持って帰るとそこには大金が。
目を見張る映像美と芸術的カメラワークで綴るサスペンスフルにしてとんでもなく凄い映画芸術の一つの到達点。
フランドル派として美術で有名なフランドル。寒くも美しいそのフランドルの景色と若者たち。荒廃と戦争。精神と行為。崩壊と静寂。
1984年、壁崩壊前の東ベルリン。国家保安省(シュタージ)のフィースラー大尉が、反体制の疑いがあるという劇作家ドライマンを盗聴、監視する。「善き人のためのソナタ」は2008年の涙腺決壊映画。ウルリッヒ・ミューエの姿を焼き付けよう。
画家になること。画家であること。美術家の生態を面白可笑しく恥ずかしく描いた作品。
ルイス・ブニュエルのメキシコ時代の作品。
9歳のアンナが見つめる家族と政治と社会。可愛すぎて悶絶。
ギジェルモ・アリアガが長年の構想の末書き上げた脚本を自ら監督した渾身の一作。重荷と解放の群像劇。
デヴィッド・リンチ渾身の長編。幻想的分裂病的カオスにして複合パズル。緊張と恐怖、不安と悲哀で綴る実験的映画の大傑作。
ぼんやりピントの合わないオープニング、なかなか目が開かない。誰に何が起きたのか。
じゃがいも畑での祖母の妊娠から自分の誕生、戦争の遍歴、少女とのエロティシズム、ドイツの作家ギュンダー・グラスの長編小説を映画化。
「リング」「らせん」のなんちゃってSFの続き物を無視してオリジナルの「リング」の続編を作っちゃいました。いいねえ。
1982年の同名絵本を原作として製作されたアドベンチャー・ファンタジー。