暇を持て余した米軍兵士の若造どもの阿呆っぷりを冒頭からたっぷり表現したせいか、全米での公開が遅れに遅れたのだとか。
犯罪の温床、阿呆の巣窟、堕落の象徴、それが軍隊。ビバ。軍隊。
ホアキン・フェニックス、エド・ハリス、スコット・グレンなど実力俳優の熱演も見物。
なかなかに見応えあるよい映画でした。
2006.07.03
せっかくの面白い映画なのに、この感想文のあまりの味気なさにちょっと呆れている7年後の私ですが、監督のグレゴール・ジョーダンが最近「4デイズ」という面白い映画を作りましたね。
グレゴール・ジョーダンさんとは何者でしょう。
オーストラリア出身の方なんですね。ヒース・レジャーと何度かお仕事をされています。
「バッファロー・ソルジャーズ」は公開の直前に911テロが起き、何度も公開が延期されたそうです。ただ単に公開が延期になっていたんじゃなくて、テロ事件が関わっていたんですね。なんとまあそれはしかたがありません。この内容で911直後に公開などしようものなら、ナショナリストどもの総攻撃を食らい下手すれば刑務所に入れられたんじゃなかろうかと思いますね。
911の後アメリカは戦争まっしぐらになりましたが、その前に多くの人がこの映画を見ていれば、あんなことになる前に世論が騒いでちょっとでもましな展開になっていたかもしれませんね。
まあもちろんそんなアメリカですが日本より遙かにまともで、我々にはそういったネタで茶化すような資格はもちろんありませんけれども。
“バッファロー・ソルジャーズ 戦争のはじめかた” への1件の返信