劇場で観ようと思っていて身損ねた作品。あっという間に上映が終わり、すぐにDVD化するのですね。近頃は。
「もしもあのときこうしていたら」というお題を次々にこなしていく主人公、全く飽きささない展開です。
やり直すことのできる人生は皆の憧れ。でもしっぺ返しも当然やってきます。そういう意味で「ドラえもん」的ファンタジーであり、決してハードなSFでも硬派なタイムパラドックスものではありません。
非常に楽しい映画ですが、難を言えばテレビドラマを観ているような底の浅さが気になります。細部の甘さや撮り方の適当さ、BGMのセンスのなさ、役者の演技の下手さ等に残念な部分が多すぎます。
自暴自棄に母親が煙草を吸って肺ガンになるという笑えるシーンがあるのですが、ここはギャグだと思ってたのに、どうやらアメリカではマジなのではないかと疑い始めています。このシーンがギャグでないならアメリカそのものが怖いです。
でもとにかくドタバタするシナリオは面白いので、暇つぶしに観るぶんには悪くないかもしれません。
2005.11.04