ナイト・シャマランの映画には特徴があって、そのうちのひとつが「すんごい映像のショット」が作品の中に含まれることです。
すべての作品でそうだとは言い切りませんが、大抵、目を見張る斬新なショットが映画の中に登場します。
たとえば「シックス・センス」だと、冒頭のガリガリ少年の姿や、テーブルの下でうずくまる少女のカット、「サイン」では窓越しに横切る謎の生物、「ヴィレッジ」の舞台芸術のようなショットなど、切り取って置いておきたくなるほどの名シーンが思い返されます。
「ハプニング」では何と言っても序盤のハプニングシーンです。どういうわけかみんな自殺したくなってしまうというパニックのシーンですが、この自殺シーンのいくつかは目を見張ります。特に工事現場のシーンなんかは素晴らしい。
リアリティがあり悪夢のようでもあり斬新でアーティスティック。
このシーンはもっと評価されてしかるべきです。私は賞賛します。
さてこの映画は、何らかの原因により「自殺病」が蔓延する世界設定の中で繰り広げられるドメスティック物語です。ナイト・シャマランのお家芸、突飛な状況下で家族や夫婦の姿を繊細に描くいつものパターンを踏襲しています。今回はちょっと複雑な愛の物語をベースにしていまして、それが恐怖というテーマに沿って展開される不思議なストーリーとなっています。
草が風になびいてさわさわと追ってくる幻想的な恐怖シーンがまた美しい。
この作品も例に漏れず理屈を捏ねて観るタイプの映画ではなく、パニック設定に底の浅い家族愛を載せただけのドタバタ活劇映画でもありません。
立ち位置がちょっと複雑なんですね。ナイト・シャマランの映画って。
2009.04.07
アフター・アースが悪いできだったのに
過去の作品では、スリリングな映画製作してます
冒頭からSAWくらい怖い….
作業員が飛び降り続けるシーン
異常になるウィルスの空気感染・・・でしょうね?
時間が経てば問題なかったようで・・・人間たちがさっさと非難しようと
あわてた感じですね
ラストで他の国で同じような事が起こるようだったので
続編期待してたんです
「アフターアース」駄目でしたか。私も見てません。
そもそもウィル・スミスが「おれの息子が活躍する親子の映画作りてえ」っていう企画からスタートしたらしくて、どうにも興味を持てませんでした。
ナイト・シャマランの映画、大好きだったんだけどなあ。
「ハプニング」は前半ほんとに怖いですね。
後半は事件そのものより、個人的な事情にドラマがシフトして、破滅的な世界での人と人の物語になりますね。
続編は・・ありませんね。破滅的なオチっていう、こういう映画にありがちな絶望的なエンディングでした。