駄目な奴、嫌なやつ、堕落したやつ、そういうのを主人公にした良作がこれまでにいろいろありました。「フィリス」や「ドム・ヘミングウェイ」など、そういう映画の仲間みたいな「マッド・ドライブ」ですが、こちらはもうちょっとスリラーぽい映画です。真に駄目な奴を描き倒す魂ゆさぶる映画というわけでもないですがそのテイストは少し含まれています。あとロンドンの音楽シーンの業界ネタということで、そういう面白さもあります。騒々しい映画ですけど、主人公始め面白い奴がいっぱい出てきますし、これ結構好きです。
と、このように感想文を書きかけていましたが時間が経って内容も忘れてきたし、最近統合した姉妹サイトのたばこに関するブログに書いていたからそれを転記して御茶を濁しておきます(2019年8月)
「マッド・ドライブ」です。「マッドマックス」でも注目されたニコラス・ホルト主演なのでマッドで掛けた邦題つけたんでしょうか。
無茶苦茶人間ですね、酒とドラッグと他人を蹴散らすことだけが好きな男です。こういうのが主人公です。「フィルス」「ドム・ヘミングウェイ」とかありましたね。イギリス映画で最近見かける嫌なやつどうしようもないやつとんでもないやつが主人公の系統の映画です。こういうの好きです。
注目していると酒とドラッグは欠かさず摂取しますが煙草をあまり吸わなかったような気がします。喫煙のシーンはいくつかあるんですが酒とドラッグに隠れて目立ちませんね。なくはないんですが。
そう言えば近頃、どうあがいても喫煙シーンを描くことが出来ない映画を見かけます。「マッド・ドライブ」はそうではありませんが、酒や葉っぱやドラッグをやっても絶対に煙草だけは吸わないという、そういう変な映画がたまにありますね。
酒やコカインやガンジャや殺人やクラブやパブや牛乳や緑色のケーキや遺伝子組み換えや劣化ウラン弾やレイプや貧困や奴隷や裏切りやカーチェイスやマチェーテや電気のこぎりや人体解体や連続殺人やCIAの陰謀や人種差別やマイノリティ差別やポップコーンや狂牛や食べて応援や精神病や犯罪や警察やマフィアやラケット、ビンク、バンプ、ブロンソン、ボリビアン、トゥート、ジュニア、チャズ、ナンセンスなどは平気でも煙草だけは絶対に描写しないという。不可解で不気味です。
イギリス映画ではさすがにあまりないかな。印象としてはアメリカ映画で見かけるかも。判りませんが。単に思い込みかもしれませんが。ビートルズのジャケから煙草を消した歴史に残る悪行を行った国だしオリンピックに向けてパブを禁煙にしたような国ですからね。油断はできませんけど。
「マッド・ドライブ」がそうではないのにくどくど書いてすいません。でも90年代で音楽業界でこんな連中の話なのに、それにしては煙草シーンが少なめでした。映画自体はとても面白いですよ。
と、書いてから予告編見ましたら、ここだけでも結構たばこ吸ってますね。そうするとあれですね、印象の問題で、喫煙シーンぜんぜん少なくないのかもしれません。酒とドラッグが多すぎて少なく感じただけかも。わはは。じゃあとってもいい映画だわ。素敵っ。