私、邦題にケチを付けることが多いのですが、この邦題は素晴らしいと思います。原題は「ジェニファー」邦題が「愛しのジェニファー」です。邦題大賞認定。
まさに愛しいジェニファーの物語。元がテレビドラマなので軽い作りです。物語も単純で、度肝を抜くとか、そういったことはありません。
しかしながらこのジェニファーの魅力はいったい何事でしょう。
悪夢のように印象に残る何気ないショットは何事でしょう。
名監督なのかただの変な人なのかよくわからないダリオ・アルジェントですが、どんな作品を作ろうと時々垣間見える天才性は誰にも否定出来ないのであります。
ストーリーは怪人物ジェニファーの魅力に取り憑かれる男の物語で、とても童話っぽいです。
冒頭、前の持ち主(←持ち主って)に暴行を受けている亀 じゃなくてジェニファーを助ける刑事です。彼女を匿います。お化けみたいな顔ですが体はたまらなく魅力的なジェニファーにとことんのめり込む刑事です。身を滅ぼすところまでいきます。そして・・・
予想できる範囲のストーリーですが童話的だからそれでいいのです。
なんといってもジェニファーの悪魔的魅力が強烈です。頭は弱く純粋ピュア、顔はお化けで体は美女、同情誘う動物的行動、依存してくる愛らしさ。やってやってやりまくります。
見ているこちらもメロメロです。
ジェニファー、愛しいよ、ジェニファー。
2008.10.15
「マスター・オブ・ホラー」から独立してDVDが出てるんですね。
本編60分+監督インタビューですって。
2010.09.03
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