最近のドイツ映画って「The WAVE ウエイヴ」くらいしか知らないので、もしかしたら独自の面白さや特徴があるのかもしれないと儚い希望を抱いて鑑賞してみました。
主演女優のアイドル系サスペンスドラマで、どこかで見たようなシチュエーションばかりのツギハギ系映画です。
怖いシーン、ゴアシーン、エロシーン、流血その他のきついシーンはありません。ちょっとした死体とちょっとした怪我くらいのもんです。犯人のサイコっぷりもゆるいし、怖そうな拷問道具は手に持つくらいで決して使いません。お子様でも安心印のサスペンス劇場。
無理矢理褒めるとすれば冒頭3分くらい、森の小道をぶっ飛ばすシーンは思わず期待してしまう良い演出です。
それと、後半を除けば比較的わくわくと楽しんで鑑賞できます。タイトルやパッケージに囚われてさえいなければ、そこそこ楽しめるんではないでしょうか。
「火サス程度」くらいに認識してご覧になればいいと思います。
このDVDの配給会社、珍しい二流三流のサスペンスなどをリリースしているのはいいんですが、無茶苦茶な邦題やキャッチコピーを付けていたいけなマニアを煽るやり口はいただけません。
ま、しかしそのような変な会社があるおかげで、このようなドイツの珍しいヘナチョコ映画を観ることができてありがたいと言えばありがたいのですが。
決して出来が悪いとかつまらないとかではありません。普通に面白いです。怖そうなタイトルに騙されて期待してはいけないということですね。