レボリューション6

Was tun, Wenn's Brennt?
アナーキーな活動に身を投じていた15年前に仕掛けた爆弾がある日爆発する。現在は無残な負け犬として暮らす二人の主人公はこりゃヤバイっていうことでむかしの仲間に急遽連絡。
レボリューション6

スタイリッシュで軽妙な展開の「むかしの仲間もの」
ベルリンの壁崩壊前、かつては革命を目指してやばい活動をしていた若者たちだが、現在は主人公たちのような負け犬、けっこう上手くやって成功しているやつ、むかしの事は消し去りたいと思ってるやつなど今はてんでバラバラの無関係人間。
そんなかつての若者たちが警察による爆発事件の真相解明を阻止するために仕方なしに協力しあっていろいろしでかします。

「レボリューション6」は負け組の辛さや悲哀、社会問題を描いた映画というよりも、10年かそこいら経った仲間たちによる「青春ふたたび」映画、つまり青春映画といったほうがいい感じを受けます。現役の青春世代たちに加え、10年〜20年前に青春だった世代の人までもがこの映画のターゲットになっておりますから、そこがただの青春映画と違うところです。
ドイツの町並み、パンクミュージック、活動家たち、色んな人の色んなツボをぐいぐい押しまくるネタが満載で小憎たらしいぐらいです。
と、このように、展開、画面、映像、音楽、演技、どれをとってもなかなか高度で洒落た感じに作られていて、観ていて辛くなるような暗さや深刻さはありません。
切なく、ノスタルジックで、ちょっと爽やかでもあり、要するに良い映画ですね。見終わった後立ち上がれなくなるようなきつい一撃の衝撃映画を好むような変態(わ、わしか・・・)を除けば、きっと多くの人に受け入れられると思います。

2006.11.25

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