ドキュメンタリー映画というのはある種のジャーナリズムです。もちろん映画的興奮、映画的構成、映画的な面白さがなければ見るのがちょっとしんどくなりますが、内容が濃ければそれだけで見応えありますから、なんというか、普通の映画と同じ論調ではなかなか説明できないところもあるんですよね。
制作陣3人は至ってまじめ、とことん調査しているし、いくつかの例が映画中にも紹介されています。これはそうですね、こう言うしかありません。現代人必見。知らぬ存ぜぬでは済まされません。
ただ内容が濃い分、速度が速いし慣れない人はついていくのが大変かもしれませんね。
同時に出版物も出されていますから、それも読んだほうがいいでしょう。
こういうのこそきっちり吹き替えをつけてテレビ放映すべきなのですが、まあ、テレビがそんなことするわけありませんね。
制作陣が言うように、未来には、現在のような守銭奴の拝金主義の資本主義を「なんという馬鹿な時代、愚かな社会だったものか」と振り返るときがくるのでしょうか。
2006.11.18
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